死の考察

 その人間にもっともふさわしい死に様を考えよう。秋子さんは交通事故、あゆは転落、舞は切腹自殺、真琴は消滅、佐祐理さんはリストカットによる失血死、栞は病死、香里は後追い自殺。

 さて残った女は天野と名雪。

 天野はどんな死に方が似合うだろう、そうだな、孤独に人生を生きて、生涯を閉じる老衰が一番いいかもしれない。オバサン臭い天野にはぴったりな死に方だ。

 残ったのは名雪。名雪の死に方は何がいいだろう。何もぴったりな死に方が思いつかない。

 名雪が死ぬ……死ぬ……名雪が殺される……誰に? 名雪は死からもっとも縁遠い存在なのかもしれない。

 そこで俺は考えた。名雪にもっともふさわしい死に方を、俺は考え抜いた。

 名雪のために、俺は名雪のためならなんだってする。可哀想な名雪、可哀想でこんなにも愛しい名雪。愛してる名雪。ずっと、ずっとそばにいてやる。

 猫の好むフェロモンの香水を名雪に満遍なくかける。そして大量の猫を集めるんだ。

 すると名雪は猫アレルギーが発症して泣き叫ぶ。そこを猫と一緒になって犯すんだ。

 泣き叫ぶ名雪に群がる猫の大群。猫が大好きなのに、猫アレルギーな名雪は、いつも猫猫と言ってたから、その望みを俺がかなえてやるんだ。

 そんな名雪を何度でも愛してやる。名雪は俺のことが好きだったことに、前から気付いていた。だから俺は愛してやるんだ。でも普通の愛し方じゃない。死ぬまで愛してやるんだ。

 アレルギーショックとで痙攣している名雪に何度でも射精し、何度でも愛する。体力を消耗しきり、アレルギー反応でやがて名雪はショック死する。ハメ殺しってやつかな。

 膣が俺のペニスを咥えたまま閉まっていき、名雪が動かなくなる。そこを俺が死ぬまで名雪を死姦する。そうだ俺たちは愛し合う。名雪も、みんなみんな死んだけど俺は愛してやるんだ。俺が死ぬまで何度でも。

<終>

作成日:2004-1-10
最終更新日:
作者:公僕
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